先日、お客様との会話でちょっと興味のあるお話が聞けたので今日はそれを。

ワインアドバイザーの試験のため東京へ来ていた一人の女性がご来店。
自分が周りからどう見えてるのか知りたくて、朝一番で来てくれました。

ワイン。
しかし人気がありますね～。
僕も少しは飲みますが、銘柄がどうとか何年ものとかそういうのはさっぱり。
有名人でもワイン好きを公言してる人は多いけど、何がそうさせるんだろうな～と前から思っていました。
中には体の中にワインが流れてるなんて表現をする人もいましたよね（笑）

お客様がワインの一番の魅力について語ってくれた。（あくまでもそのお客様論ですよ）

僕　「香？」

お客様　「いや違います。」

僕　「料理との組み合わせですか？」

お客様　「それもありますが、ちょっと違う。」

僕　「じゃあ、時間とか空間を楽しむ！」（これだろ？いかにもな事を言ってみた！笑）

お客さま　「もちろんそれも込みなのですが、ちょっと違う。」

（ん～なんだ？？？）

お客様「ワインは「誰と飲むか」を楽しむのが一番の魅力なんです。」

おおお！名言出た！！！

ワインは、それだけで飲んだり一人で飲んでもあまり美味しくないそうだ。
友人と飲むのか、お世話になっている人と飲むのか、恋人と飲むのか・・・
誰と飲むかによって選ぶものが変わるんだとか。
なるほど～深い。
ワインが繋いでくれたご縁なんかもあるそうです。
料理、時間、対人関係・・・いろんなものを引き立てる。
しかし、これほどのワイン好きが世の中にたくさんいるくらいだから、ワインてもっとメジャーなものだと思っていたら、実は名脇役だったのだ！　これはちょっと意外。

でもよく考えてみたら、その存在感・・・似顔絵とも少し似てるぞ。
相手のキャラクターや渡す相手によって少しタッチを変えたりもする。
挨拶代わりに描いたこともあるし、名刺に使ってくれる人もいる。
不思議とちょっと張り詰めた空気も似顔絵を描くとフワッとする・・・なんて場面を何度も見てる。
この影のＭＶＰ感、一緒じゃん！！
似顔絵ソムリエ！（笑）

・・・と、妙な共通点を見つけて少し距離が縮まったところで似顔絵が完成。
似顔絵を見た後もすごく感動してくれ、少し涙を浮かべるお客様。
こんな自分になりたいと思います！なんて嬉しいお言葉も。

ワインの深さ以上に、「ワイン好き」という独特の世界観を持ったお客様自身に完全に魅了された時間でした。

ＭＡＴＳ