Laugh Love Life Magazine

No.163 (2018.11.8)
MATSの高純度 高密度 高濃度ご縁物語

CHEF`Sのアンテナバリサン男ことMATSのちょっとマニアックな熱血ストーリー

第57回
「絵で会話する」


こんにちは、MATSです。

前回からの続きを。
ひょんなことから似顔絵の世界に飛び込んできて、見事にボキッと鼻をへし折られた僕。
でも逃げずにやって来れたのは、横を見たときに一緒に絵を描いてる奴等がいたことが大きかった。
やっぱこういう感覚って子供の時と変わってなくて、全然違う形だけど絵が好きな奴等と知り合った時に自分の思いもよらないパワーが湧いてくる。
ドラゴンボールの「オラ、強えやつを見っとワァクワクすっぞ!」って言うあの感じ(笑)

学生の頃もそうで、一緒にふざけあってた奴らとは卒業して20年経った今でも仲良くしてるけど、それってただ悪ふざけをしてた仲間じゃなくて、良い意味でライバルだったからだって思う。
あの頃は、どんなに製作過程でふざけてても、絶対あいつらはここまで仕上げてくるって思いがあったから絶対手を抜けなかったし、ここぞって時の一歩を踏み出す力になってた。間違いなく。

だから今でも自分じゃ考えられないような技を持ってる奴らを見ると、自然と負けてらんねえって気持ちになるし、自然と盗みたくなる。
純粋にこいつスゲーなって思うと、それを見てるだけでも楽しいってのもある。
このチームに入って、最初はなんで俺似顔絵描いてんだろ?って思ってたけど、絵を使って切磋琢磨してたら、もうそんなことはどうでもよくなってた。
何にもないことろから一人で何かを生み出せるほど自分は天才じゃないってわかってるから素直に仲間の技を盗んだし、真似もした。
それがあって今がある。
音楽家が音でセッションするように僕らは絵で対話する。あいつがこう来たらこう返す。そんなことの繰り返しが楽しい。
自分とひたすら向き合って作品を生み出すアーティストも多いと思うけど、僕はそういいうタイプじゃなかったから、仲間がいて、お客様がいて、見えない何かに一緒に色をつけていく作業が好きなんだなとここに来て改めて知った。だからここにずっといるんだと思う。

絵に描いた餅とはよく言うけど、僕はそんな形のないものにあえて価値を見出して拘っていきたいと思う。
お腹は膨らまないけど心は満たされるんだって。
だからこれからも胸を張ってたくさんの人の誕生日を絵に描いたケーキでお祝いしたいと思う。

MATS



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