CHEF`Sのアンテナバリサン男ことMATSのちょっとマニアックな熱血ストーリー
第33回
「絵描き屋さん」
こういうお仕事をしていると、「小さい頃から絵は上手かったんですか?」と聞かれることがよくある。
ぶっちゃけ・・・上手かったとは思う。笑
成績が良かったから。
でも天才的な少年だったとか、そんなレベルではなかった。
どこの学校にもクラスで一人はいる「絵の上手い子」。そんなレベル。
誰にでも一人くらい思い浮かぶ子がいるでしょ?笑
でもよく考えたら絵が上手いって胡散臭い話だなと思いますよね。
テストや駆けっこと違って優劣を付けるのが本当はすごく難しいものだから。
学校に入って無理やり先生が金賞とか付けてくれたから、あー僕って絵が上手いんだって思った。
職業にしてみて、時々思うことがある。
「絵の上手い人」ってどういう人のことを言うんだろうな~って。
形を正確に描き移せる人?
キレイな色を使う人?
不思議な絵を描く人?
速く描ける人?
大きな絵を描く人?
細か~い絵を描く人?
・・・なんていろいろ言ってみたけど、どれが答えってことはない。きっとどれも絵の上手い人。
非常にファジーな世界だ。笑
呼び方だって人それぞれ。イラストレーター?似顔絵師?画家?アーティスト?
自分で名乗ってしまえばそれが仕事になる世界。
でも自分で言うのはなんかムズガユイ。
実は僕が思う「絵の上手い人」っていうのがボンヤリある。
「なんでも描けちゃう人」
子供の頃、みんなにあれ描いてこれ描いてって言われてパパッと描いたことがあった。それをずっと引きずってるのかもしれないけど。
でもこれ、簡単に言うけどホント究極で、まだまだ知らないことだらけだし、描けないものだらけ。
経験を積めば積むほど描けないものの多さに気づく。
いろんな素材にも描いてきた。紙から始まって、壁、天井、車、自転車、靴、服、ガラス、石、すだれ、炊飯器、人の体・・・。
時々俺は何屋だ?って思うけど
結局は絵を使って誰かに喜んでもらいたいだけ。
うまく描けなければ調べるし、どんな物だって使う。
そうだ僕は自分の仕事をこう呼ぼう!
「絵描き屋さん」
あいつに頼めば何か面白いことをしてくれる。
これが究極。
そんなやつになりたい。
MATS
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