こんにちは! 毎度ありがとうございます。
ここでは僕、RYOこと岩川良平が映画を紹介します。
一口に名作映画といっても様々で。
何度でも見たいかというとそうではない。
しかし一度は見ておこうという作品があります。
「ドッグヴィル」とか。
見終わった後、あれやこれやと議論ができる映画を、名作というのでしょうか。
良いものも悪いものも心に引っかかる……。
今回の映画もなかなか衝撃的で、鑑賞後しばらくモヤモヤすることになりました。
監督:アン・リー
主演:ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール
2005年製作。
*** *** ***
1963年、アメリカ・ワイオミング州。
ブロークバック・マウンテンでの羊の放牧に季節労働者として雇われたイニス・デルマー(ヒース・レジャー)とジャック・ツイスト(ジェイク・ギレンホール)という二人の若者。
対照的な性格の二人は山での過酷な労働の中で友情を深めるが、ある晩ついに一線を越えて愛し合う。
イニスは一夜限りの関係だとジャックに告げ、山での仕事が終わると再会の約束もしないまま別れる。
婚約者と結婚し、二人の娘も生まれ日常の暮らしに追われる日々を送っていたイニスだったが、ある日、ジャックから4年ぶりの手紙が届く。
2008年に急逝したヒース・レジャーの代表作。
お相手ジェック役がジェイク・ギレンホールというイケメンパラダイス☆
公開時から見ようと思っていたのですが、こんなに時が経ってしまいました。
あの頃に見ていたら感想はまた違ったでしょうな。
この作品は男同士の恋愛を描いた映画として一時期話題になりました。
アン・リー監督は男同士であるが「普遍的なラブストーリー」だと語ったそうな。
まあ普遍的な不倫なんですけど。
イニスは婚約者アルマと結婚して子供も生まれ、それなりに、いや充分すぎる普通の幸せを獲得出来たはず。
しかしジャックを忘れられない。
ブロークバックから下りてジャックと別れ際、「俺はゲイじゃない」と自分で言っていたイニスは、やはりゲイじゃないのかもしれない。
ゲイではない(と思っていた)のにジャックという男を愛してしまった。こじらせてしまった不器用男の苦悩なわけですね。
ジャックは、冒頭出会ったときからイニスに熱視線を送っている描写があります。
裸になって身体を洗うイニスには目もくれないでいる意味深なシーンとか。
ジャックはその後ラリーンという裕福な女性と結婚するものの、イニスに会えない寂しさからか、別の男とも関係を持っちゃうし。
番をしているはずの放牧中の羊を、「一匹くらい食っても大丈夫だぜ」と狩ってしまう適当さがある。
言い方を変えれば、無骨で繊細なイニスに対して、自由さがある。
泣き出すのはいつもイニス。
理想と現実の対比なのかもしれない。
けっこう生々しいんですよね、男同士のキスやその他の描写が。
普通に見られると思ってたけどちょっと抵抗があった。
昔の方が偏見無く恋愛として認められたかな~。
理解が浅かっただろうけど。
抵抗を感じるってことを、この愛を認められていないとするならば。
そういうモノに対する差別や偏見が自分に少なからずあるのだろうってことで。
自分の価値観が試されたような気がしてショック、というのは大げさですが何だかモヤモヤ。
作中の二人は20年以上も密かな関係を続けますが、最後まで一緒には暮らせません。
ジャックは事故(おそらく同性愛を憎む者達による制裁)によって命を落とす。
つまりバッドエンドであり、二人の恋は成就して幸せになるなんてことは出来ないだろう、というメッセージになってやいまいか。
普通じゃないと言っているようなものではないか。
死んで成就、は美しい結末かもしれないが、解決策じゃあないよなー。
と、やはりモヤモヤする(笑)
興味があれば見てみて下さい。
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それではまた次回。
ご意見ご感想、皆さんのオススメ作品などあれば教えてください。
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