こんにちは！ 毎度ありがとうございます。

ここでは僕、RYOこと岩川良平が映画を紹介します。

洋画見てると主人公は大体バツイチだったりするよね。
それで年頃の一人娘とかいたりして、あまり関係がうまくいってないの。
でも会うときは久しぶりだからかパパ～なんて抱き合ったりして。
何でママと別れたんだろうねって思ったら大抵仕事のせいなんだよ。
変わらないわねなんて言われて微妙な空気が流れてると娘がさらわれたりするんだわ。
主人公は元・特殊部隊だから助けに行くよね当然。
そんな映画のタイトルには「沈黙」って言葉が入りがち。

「沈黙」じゃないけど、今回の作品はこちらです。

近未来のロサンゼルス。セオドア（ホアキン・フェニックス）は相手に代わって想いを手紙にしたためる代筆ライターをしていた。
長年連れ添った妻キャサリン（ルーニー・マーラ）と別れ、傷心の日々を送っていた彼はある日、人工知能型OS「サマンサ」と“出会う”。
持ち主に最適化されたサマンサは、感情を理解し、人間以上に人間らしい会話ができる。
次第に“彼女”に惹かれていくセオドアだったが……。

オシャレ！というのが第一印象。

セオドアが、画面の中のサマンサに話しかけたり、デバイス持って外でデートをする画は、流石にちょっと変な人。
パソコンと恋愛する根暗男というものを変態として描いても不思議ではないのに。
何でしょうねこの爽やかな感じは（笑）
少しも汗臭くないというか、清潔な映画。
一応エッチな描写はあるんですけどね。
という面からするとカップルで見るのはどうなんでしょうか。
映画館出た後に色々語り合えそうで面白いと思います。
賛否が分かれて色々な意見が出るでしょうね。

少し未来の話ということで、設定も結構作りこまれている様子。
登場人物の服装がハイウエストだったり、ややレトロなところは一周回って未来感あるし。
小型化したガジェットだったり、大型化したTVゲームだったりetc.etc.
セオドアの手紙代筆という仕事も、コミュニケーションの問題が進んだ？未来らしい職業なのでしょう。
これら細かい設定も２回目以降観察すると面白い。

コミュニケーションもこの作品のテーマかもしれません。
何せ恋愛相手がPCの中のAIです。
体はもちろん、ビジュアルもない。
声と人格？のみの相手との恋愛は可能かどうか。

セオドアは全然可能な人だった！
が元々この人、テレフォンセックスとかで心の寂しさを紛らわすことの可能な人ですからね。
素養あり、なのです。
とこれだけ言うと誤解されそうだけど。
文通とかメル友とかチャットと同じか、というとちょっと違う気がします。
コンピュータの人格を認めるか、というとまた違う問題になる。

サマンサの声はスカーレット・ヨハンソンが演じています。
この声だけで恋に落ちるよ！という男性陣も少なくないとか何とか。
ちなみにポスター等でセオドアと一緒に写っている女性はサマンサではなく、元妻です。こちらも美人。

セオドアはOSなはずの彼女と過ごすうちに惹かれていきます。
サマンサはサマンサで、人工知能として成長しどんどん感情豊かになっていく。
セオドアを心配したり励ましたり……自分の感情がニセモノではないかと悩んだり。
彼はそんな彼女を受け入れて自分の気持ちを告白する。

「君がここにいたらいいのに」
「頬を君の頬に寄せ…唇の端にキスをしよう」

なかなか他に無いキスシーンですね。
映画なのにビジュアルがない。

精神的な繋がりのみのキレイな恋愛に思えるが、肉体的な接触ができない問題はやはり出てくる。
コミュニケーションの新しい形が見えてくるかもしれません。

見返して思っていたけど、この映画、セリフがどれも詩的。
ほとんどのシーンがセオドアとサマンサの会話劇だからか、より濃い感情がのっているような。
小説を読んでいるような感覚。
伝わりますかね。

是非一度見てみてください。

それではまた次回。
ご意見ご感想、皆さんのオススメ作品などあれば教えてください。
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