Laugh Love Life Magazine

No.98 (2016.2.8)
RYOの、岩川良平ですが…何か?

こんにちは! 毎度ありがとうございます。

ここでは僕、RYOこと岩川良平が映画を紹介します。

今年に入ってひと月。
色々大きなニュースが盛り沢山で、何だかもうお腹一杯です。

そんな中でも、デヴィッド・ボウイ死去は悲しかった。
音楽は勿論、俳優としても活躍されていましたが!
僕の中でデヴィッド・ボウイといえば、この映画が真っ先に思い浮かびます。

それが今回の作品。


第25回
「ラビリンス~魔王の迷宮~」

RYO 1


*** *** ***

監督:ジム・ヘンソン
主演:ジェニファー・コネリー、デヴィッド・ボウイ
1986年製作。

*** *** ***


幼い弟の子守をしていた空想好きな少女サラ(ジェニファー・コネリー)。
泣き続ける弟トビーに腹をたてたサラは「今すぐこの子をどこかへ連れ去って!」と叫んでしまう。
その声を聞いたゴブリンの魔王ジャレス(デヴィッド・ボウイ)は、サラの言葉の通りに赤ん坊を連れ去った。
慌てて「弟を返して」と懇願するサラに、ジャレスは試練を与える。
13時間以内に迷宮を抜けてジャレスの城まで辿り着かなければ、弟は永久にゴブリンに変えられてしまう。
サラはトビーを救うため、不思議な迷宮ラビリンスへ旅立つ。

*** *** ***

製作総指揮がジョージ・ルーカス。
監督のジム・ヘンソンという人は、セサミストリートなどの人形を生みだしたお方。

なので今作も人形技術=“マペット”(マリオネット+パペットの造語)が全面に出てきます。
サラと魔王ジャレスは殆ど人形相手に演技をしていて、登場キャラの殆どが人形です。
CG(時代を感じさせるチープな…)も、少々使われていますが……基本アナログな手法で制作された映画です。
マペットが主役と言っても過言ではない。そんなアナログさこそ、この映画の魅力。
いま見ると逆に新鮮ですね。



ボウイ演じる魔王ジャレス。
お股モッコリのタイツ姿なのだが、何故だか格好いい。
そして赤子をあやすのが上手すぎる王様(笑)
ゴブリン達の王ではあるが、実は孤独な男なのかもしれないのです。

ついに魔王の城に辿り着いたサラは、ジャレスの本心を聞く。
デヴィッド・ボウイの歌も流れてくる。
「お前の望み通りに弟は連れ去ってやったし、期待通りの悪役も演じた。もう疲れた。
ここらで私を受け入れてくれ。そうすれば私はお前のしもべになろう」

ラビリンスを乗り越えてきたサラはこう答える。
「ノー!!」

適当に書いたけど、このジャレス告白のくだり。
サラとの関係がちょっと「オペラ座の怪人」チックで切ない。
作品全体としては童話「不思議の国のアリス」や「オズの魔法使い」に似ていますね。
女の子が不思議な世界を旅して現実に帰って来る話。
エッシャーのだまし絵のような迷路。
不気味だがおマヌケなキャラクター達。
理不尽な問答。
などなど、全てが童話的なのは、サラの精神が反映されているからと言えます。
現実では継母との衝突や、幼い弟の子守りを押し付けられるイライラ、ファンタジーへの依存。
悩めるティーンの心の成長を描いた物語なのです。



拒絶され、たちまち消える魔王の姿。
サラは気づけばトビーと元の世界にいた。
トビーを寝かせ、自室に戻るサラ。
少女期の終わり。
少女から大人への一歩を踏み出して、おしまい。



かと思いきや、続きが。
サラが振り返ると、消えたゴブリン達が部屋いっぱいに現れる。
迷宮では邪魔をしてきた敵も、協力してくれた味方も、関係無しに集まってサラも踊りだす!
窓の外では白フクロウ(ジャレス)が飛び去っていった。

こんな具合にファンタジー世界にも救済がある結末となっています。
捨て去る必要は無いよってことでしょうね。


デヴィッド・ボウイのニュースを聞いて、これはボウイゆかりの映画を紹介せねば!
と、この作品を選んだのですが、はたと気づいた。
そういえばこの映画……キスシーンあったかな…。

というわけで、もう一度見てみたら……あった!

魔王の部下でありながら、サラを助けようとするゴブリン・ホグルにジャレスは言う。
「あんなきれいな娘がお前を好きになると思うか?」
「もし彼女がお前にキスしたら王子にしてやる」

ただし“悪臭の沼”の王子に。
つまりジャレスに馬鹿にされ意地悪なことを言われたわけですが
その後、ホグルに助けられたサラは抱きついてキスをしてしまいます。

ジャレスの心の内を思うと、サラに「友達よ」と認められたホグルに意地悪したくなる気持ちもわからんでもない。

RYO 2


小耳に挟んだところによると、この「ラビリンス~」、何とリメイクの話があるとか無いとか。
本当ならやめて欲しい(笑)

*** *** ***

それではまた次回。
ご意見ご感想、皆さんのオススメ作品などあれば教えてください。
お待ちしています!



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