Laugh Love Life Magazine

No.80 (2015.5.8)
RYOの、岩川良平ですが…何か?

こんにちは! 毎度ありがとうございます。
ここでは僕、RYOこと岩川良平が映画を紹介します。

映画『シンデレラ』公開中ですね!
見に行きたい!

『ベイマックス』も結局公開中は見られず。
いつの間にかBD出てるし、今度買うかレンタルしよう。

そういえば『ヒックとドラゴン2』も見ていなかった。
こっちは日本では劇場未公開という扱いでなんだかなあ。

なんだかんだで今回の映画はこちら。


第16回 「そこのみにて光輝く」

ryo16-01

監督:呉美保
主演:綾野剛
2014年製作。

*** *** ***

採石場の仕事を辞め、何もせずに日々を過ごしていた達夫(綾野剛)は、
パチンコ屋で、粗暴だが人懐こい青年・拓児(菅田将暉)と知り合う。
メシを奢ると案内された拓児の住むバラックには、寝たきりの父親、
その世話に追われる母親、水商売で一家を支える姉の千夏(池脇千鶴)がいた。
達夫と千夏は互いに惹かれあうが……。

*** *** ***

暗い!!
これでもかという日本映画でございました。

主要人物3人を綾野剛、池脇千鶴、菅田将暉が演じています。

まずは男性陣。
仮面ライダー出身のふたりですが、印象的な演技を見せてます。

特に菅田将暉の拓児が全然イメージと違う役でね。
馬鹿丸出しだが、犬っぽい愛嬌というか憎めない人物。

綾野剛は仮面ライダーとはいえ怪人役だったし、
イメージというイメージも無かった。
裸で登場、素性もわからない、どうやら仕事もしていない。
まぁ理由があってグータラ生活をしているのは物語が進むとわかるのですが。
何だコイツという印象から、徐々に千夏と拓児の家族に
入り込んでいく姿を見ていると面白いというか、こちらも映画に入り込んでしまう。

ふたりとも終わる頃には嫌いじゃなくなってる。
ナンテコッタイ。

達夫のお相手・千夏を演じるのは池脇千鶴。
この人、子供っぽい印象だったがいつの間にか30過ぎていたのね。
劇中では何といいますか、場末の女感がすごい。
エロい。
ガッツリ脱いで、ちょっと緩んだ体を見せてくださるのでビックリした。

千夏は達夫に自分達のドン底生活には無い光を感じたのでしょうか。

エロいといったが、全然ムラムラはしない不思議。
何故かというとそれは映画全体から漂う退廃感が物凄いからか。

千夏と拓児の暮らすバラックはもう見たままボロボロなんだけど
全編通して暗いんですよね。
夜だったり、乾いた風が吹いていたり。
もちろんこれもわざとですね。

タイトルを聞いて、パッケージを見て
もうこれは不幸な話でしかないとすぐにわかる!(笑)

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』も真っ青。
良いことがあると必ず悪いことが起こる。

達夫と千夏がちょっと前向きなことで笑顔になると
すかさず悪役・中島(高橋和也)が登場する。

この中島が怖くてですね。
千夏と愛人関係にある男です。
よくいる田舎の顔役なのだが、この人が出るたび誰か死ぬんじゃないかとビクビ
ク(笑)

千夏が車に乗せられて人気の無い山に連れられていくところなんか特にね。
音楽や映像の演出も煽る煽る。

他には、達夫と千夏の濡れ場からシームレスに
中島との行為にシーンが移行するので、あれ?と思う。

しかしこの対比が効果を発揮するのです。
達夫と接することで生じた千夏の気持ちの変化が分かりやすい。

中島は中島で興味深いんですけどね。
ゲスな男ですが、家族は大事にするという。
「大事にしてるからおかしくなる」という中島のセリフがありますが、
色々な意味があるように思えます。

達夫も物語の終わりには家族を持つことを選ぶ。

千夏の父親のことだったり
じっくり見ればこの映画、ただの暗いラブストーリーではないな、という感じ。

ryo16-02

海でのキスシーンが印象的。

別段キレイでもない海で生の輝きが見える。

*** *** ***

それではまた次回。

ご意見ご感想、皆さんのオススメ作品などあれば教えてください。

お待ちしています!



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