こんにちは！ 毎度ありがとうございます。
ここでは僕、RYOこと岩川良平が映画を紹介します。

映画の紹介って、今更ながら難しいと思います。
内容を話さないわけにはいかないし
楽しみを奪うようなネタバレは避けたいし…！

どこまで説明するのが良いかは、作品にもよるしね。

さて、今回の映画はこちらですよ。

*** *** ***

2月14日の朝、平凡な男ジョエルがふと思い立って仕事をサボり、
いつもと違う電車に飛び乗るところから話は始まる。

ジョエルは喧嘩してしまった恋人クレメンタインに謝ろうと、
彼女が勤める本屋へと向かうが、彼女は素っ気ない。
他人扱いされてショックを受ける ジョエルだったが、やがて彼女が記憶を消す手術を受けたことを知る。
悲しみの末、彼もクレメンタインとの記憶を消すことを決心。
手術が始まり、夢の中で思い出を追体験するジョエルは、この記憶を忘れたくないと思い始める。

*** *** ***

はい、ミシェル・ゴンドリーさんの作品です。
ミュージックビデオ出身だそうで、ビョークやケミカルブラザーズのMV、PVを作っていました。
『500日のサマー』のマーク・ウェブさんと同じですね。

タイトル画像にも持ってきましたが、パッケージがお洒落。
お洒落なキスシーンが目を惹きます。

まぁ、このパッケージといかにもなタイトルだもんで
まーた気障で甘い恋愛映画か、などと思いがち。
僕も前情報ゼロ状態で見始めたから「大丈夫かいな」と思っていた。

しかしなんてこった。実はSFでした！

テーマは恋愛と記憶。
記憶を取り扱った映画としては『メメント』（10分しか記憶が保てない男が主人公のミステリー）などを思い出します。
あれも面白かったが、この話もなかなか面白い！
すぐにもう一周最初から見たくなるくらい。

脚本がチャーリー・カウフマンという人で、アカデミー脚本賞を受賞しています。

普通の恋愛モノのふりして始まるから驚いたけど
記憶の消去が病院で出来ちゃう時代、というか世界なのです。

付き合ってた彼女と喧嘩して、仲直りしに行ったら無視されて、
彼女は知らない男とイチャイチャしてる。
なんで！？って思ってたら「彼女は君の記憶を消したんだ」と言われた。
苦しくて仕方が無いので、俺も自分の中から彼女を消して忘れよう。
いや、やっぱり待って。思い出したらどれも大切な記憶だ！

というのが主人公ジョエル。

演じるのはジム・キャリー。
お相手クレメンタインにはケイト・ウィンスレット。
結構重要なポジションだった病院の受付キルスティン・ダンスト。
『ハルク』でも眼鏡なマーク・ラファロ。
指輪物語とイメージが違いすぎて気づかないイライジャ・ウッド。

書き出すとそうそうたる顔ぶれ（笑）
ジム・キャリーは『イエスマン』よりも真面目でしっとりした感じ。
平凡で退屈、泣き虫で内気なジョエル。
演技ではなく、なるべく素のままのジム・キャリーを撮ったのだそうな。

監督ミシェル・ゴンドリーのこだわりということですが
映像的にも興味深い作品になっています。

記憶の中、夢の中のような世界は
上でも言ったMV作品でも見られます。
こういうのが得意な人なんだね。
アナログな工夫で撮影しているのが面白いです。

彼女クレメンタインは独創的で前向きで気まぐれ。
ジョエルとは正反対だし、衝動的に彼の記憶を消したのかもしれない。

しかしショックからとはいえ、ジョエルも自ら記憶を消そうとしているんですよね、最初。
組織の陰謀に巻き込まれたとかではなく。

記憶消去の段階で、ひとつひとつ思い出を振り返ることで再認識する。
何故彼女を好きになったのか。
幸せを感じたことだったり怒らせてしまったことだったり。
振り返って、またやり直す。

結局、頑張ったジョエルだったが記憶消去は完了してしまう。
しかしこの話はそこで終わらない。

エンディングの曲が良いですね。

脚本家も、見終わった後に何も残らないサッパリした話にはしたくないと言っていたようです。

あーでもないこーでもないと、語らうことにしましょう

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それではまた次回。

ご意見ご感想、皆さんのオススメ作品などあれば教えてください。

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