Laugh Love Life Magazine

No.148 (2017.3.9)
MATSの高純度 高密度 高濃度ご縁物語

CHEF`Sのアンテナバリサン男ことMATSのちょっとマニアックな熱血ストーリー

第50回
「想いを形に」

あっという間に花粉が舞う季節になりました。
舐めていたらとんでもない日が一日ありました。

似顔絵をやっていると、この時期は特にギフト目的でご来店されるお客様が多いんです。
僕の体感ですが、似顔絵もここ数年で変わってきたなぁと感じます。
10年以上前は「記念に描いてもらおうかしら」って感じで、
突発的に描いてもらうのが似顔絵ってものだと思ってました。

もちろんそのライブ感が一期一会であり、似顔絵の一番の醍醐味であることは今でも変わりませんが、
ここ数年は「自分のために」ではなく「大切な誰かのために」描かせていただく機会が増えたように思います。
結婚式で使うウェルカムボードも、今では当たり前のように見かけるようになり、
だんだんとご自分達だけでなくご両親やご家族へという人も増えました。
友人へのプレゼントというものもたくさんあります。

こうして何年もやっていると、自分自身も当然いろいろ変わってきます。
技術面でも、自分を取り巻く環境でも。
こんな風に時代と共に求められるものが変わっていくのもこの職業の面白いところだと僕は思います。

ここ数年、ありがたいことに狙いを定めて似顔絵を求めに来てくれる人がたくさんいます。
そこにはそれぞれの「想い」があると思うんです。
誰かへの感謝であったり、自分達の晴れの舞台を飾る一枚だったり、お祝いの気持ちだったり。。
種類はいくつかに分かれるけど、やっぱり「想い」はそれぞれまったく別で、十人十色です。
そこに答えは無いけど、何かの縁で僕らを見つけてくれて目の前に座ってくれる。
それをどうにかするのが僕らの役割なんだなぁと最近つくづく感じるのです。

これは絵が好きだからとか、得意だからとか、そういうことでやってるのとはまた違った感覚。
なんというか、使命感に近い。 これも数年やってきて今だから感じれてるもののように思います。

お客様はなんとなく似顔絵を求めてきて、どんなものかはわからず始められる方が多い。
それが普通だと思います。だから僕らがいるのです。 それを「形」にするのが僕らなんです。
それをわずかながらも一緒に時間を過ごし、リラックスしてお話をしたり、笑ったり、
いろんな表情を見ていくうちにだんだん何も無かったはずの答えのようなものが少しずつ見えてきます。
「あ、想いって正解があるんだ」って、よく思います。
不思議な偶然が重なったり、引き寄せあったり、関係ないようなものまで最終的には
不思議なくらい綺麗にまとまるんです。絶対に。

イメージとしては、僕らの上に浮かんでる得体の知れないものを
一緒になって探しているゲームを一緒に楽しんでいる感覚。
何にも無いところから、とっ散らかったパズルが一個一個合わさって一つの絵を作っていく作業なんです。
こことここ、繋がるんだ~っていうのが妙な快感だったり(笑)
だから僕は今、小さなものでも大きなものでも、お客様と一緒に作っていく
この作業が本当に楽しくて筆を動かすのと同じくらい力を入れてます。

よく考えたら、極端かもしれないけど結婚式をしたり家を買うのと変わらないんですよね。
「重い」かもしれないけど、「想い」ってそういうもんだと僕は思ってます。
この先どう変わっていくかわからないけど、人の想いがそこにある限り
その時の精一杯でまた形にしていくんだと思います。

MATS



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