Laugh Love Life Magazine

No.144 (2018.1.9)
MATSの高純度 高密度 高濃度ご縁物語

CHEF`Sのアンテナバリサン男ことMATSのちょっとマニアックな熱血ストーリー

第48回
「絵っていう魔法」

新年あけましておめでとうございます。

CHEF`Sに入って14回目の新年を迎えました。
今回の年末年始は原点でもあるランドマークタワー店で過ごしました。
いろいろな場所でやらせていただくようになって、
似顔絵の形にもいろいろあるんだなということを知りました。

観光地であるランドマークタワーは何年経とうが夜景も綺麗なスポットで、
やはり特別な日を過ごそうという人が多い。
日常的なお買い物をする百貨店は生活のそばにありつつも、
何でも揃う場所だからこれっていう目的を持って足を運ぶ人が多い。
だから観光地では特別な日を祝う自分達のために、
百貨店では大切な人に何かをしたいと考えている人が・・・などなど。
そんな風な目的で似顔絵を求めてくれる人が多い。
今年の年末年始はランドマークで過ごし、
久しぶりにストレートに自分達のためという似顔絵を振る舞い続けた。

時代が少しずつ変わっているからそりゃあ10年前とは違う。
この間にいろいろな施設が新しくできたり、
似顔絵屋さん自体も珍しいものではなくなった。

あの頃と比べて、ここに来る人も、似顔絵を描いたことがある人も、
「初めて」ではないという人が増えている。
需要も変わってきてるから、描く絵もかなり進化して複雑なものも
出来るようになった。
でも、そんな中でも縁あって目の前に来てくれた人は、
いつもその時が「特別」で、その時が何かしらの「初めて」なのだ。
だから場所が変わっても、描く絵が変わっても、誰に対して描いても、
何枚描いても・・・結局は何も変わらずその一枚一枚が特別なのだ。

最初はそんな特別感も感じることなく、成り行きで似顔絵を描くようになり、
少しばかりの自信と、ただ好きだという思いだけでひたすらやってた。
最初の頃は自分本意な絵が多かったから、
今のようにリピーターさんもほとんどいなかったし、
クレームをいただくことも少なくなかった。
それでもその時の一枚を大切に持っていてくれる人たちもたくさんいる。
今は今で、現在の僕の絵とその時間を特別に思ってくれる人がいる。

そんな風に何周も回って今思うこと、
それは、つくづく僕らは「絵という魔法」を使ってるんだなぁということ。

不思議なモンで、ほとんどの人が僕と初めて会うのに、
対面して5分とかで出会いの馴れ初めとか語ってくれたり、
人生相談のような展開にもなる(笑)
まだ絵を見ていないのにとてつもない信頼感を得られるときも少なくない(笑)
そして絵を見てまたもう一段階感動してくれたり笑顔になってくれたりする。

一瞬勘違いしそうになる時も何度もあった。
もちろんそれぞれの場所の魔力もあるとは思う。
でも、よく考えたら自分に「絵」というものが無かったら
こんなにまでこの人たちと仲良くなれなかっただろうし、
自分のために並んでくれたり、ましてお金を払ってくれたりすることも
無かったんだろうなって。
それ以前に絵を描いていなかったら出会えてなかった人たちが
何万人もいたんだって思ったら凄い事だなって。
絵を描いているからこそ、あんな場所でいろんな人の笑顔が見れてるんだなって。

一枚一枚特別だから、ふと気づいたらこんなに時間が経っていたんだな。
最初から、さあ10年やるぞ!って思ってたら
果てしなくてやってられなかったと思う(笑)
これも全部「絵っていう魔法」の力なんだと思う。

MATS



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