Laugh Love Life Magazine

No.110 (2016.8.8)
MATSの高純度 高密度 高濃度ご縁物語

CHEF`Sのアンテナバリサン男ことMATSのちょっとマニアックな熱血ストーリー

MATS

第31回
「おまつり」

先日、近所の公園でなにやら盆踊り大会的なものの準備をしていた。
センターステージみたいなものに赤と白のテープでグルグルにした棒を立てておりました。
うわぁ!懐かしい~。
まだこういうものが残っているんだということに少し嬉しさを感じました。

お祭り。
考えてみたらしばらく行ってないな~。
フェスとかパーティーとか、そういう人がいっぱい集まってワイワイする「お祭り騒ぎ」的なイベントはいっぱいあるけど
本当の意味での「祭り」ってけっこう触れる機会がなくなってきてる気がする。

僕の中のお祭りといえば。
両親の実家である岩手の北上(きたかみ)市に「鬼剣舞(おにけんばい)」という伝統芸能がある。
僕の従兄弟もそれを継承している一人。
新幹線の駅にも鬼剣舞の大きなレリーフが施されていたり、お祭りや結婚式になると出てくる北上市の象徴でもあるのだ。

子供の頃は意味がわからなくて、田舎版ヒーローショーくらいのものだと思っていたけど
大人になればなるほど、それが厳かで意味深いものだということを知る。
従兄弟も、それにすごくプライドを持っている。
その従兄弟は引っ込み思案で人前ではまともにしゃべれない性格なのに、その鬼の面を被るとそれこそ神が宿ったようにまったくの別人格に変身する。
ほんとその姿は格好良い。
そもそも神を祭るって事から来ているんだからこれが本当の姿なのかもしれない。
お神輿とか盆踊りとか、なんか不思議な風習だけどよっぽどクリスマスとかハロウィンよりも日本的で民族的で地元を大事にしてるものなんだろうなと思う。

ウチの近所はどんなものが祭られてるのかよく知らないけど、何年経っても変わらずに人が汗流してそういうものを組み立ててる姿がなんだかすごく格好良かったな。
参加は出来なかったけど、ちょっと夏を感じれた瞬間でした。

MATS



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