こんにちは！ 毎度ありがとうございます。
ここでは僕、RYOこと岩川良平が映画を紹介します。

「シン・ゴジラ」見に行きたい！
ゴジラはデストロイア戦までしか見ていないので大分ご無沙汰ですが。

さて、今回の作品は怪獣とは全く関係ない、恋愛系。

コリン・クラーク（エディ・レッドメイン）はイギリス上流階級の出身の青年だったが、映画の世界に憧れ、念願の制作会社での仕事に就く。
名優ローレンス・オリヴィエ（ケネス・ブラナー）が監督・主演を務める映画「王子と踊子」の撮影のためロンドンを訪れたマリリン・モンロー（ミシェル・ ウィリアムズ）は、海外での撮影というなれない環境と、夫との確執により仕事に集中することができずにいた。
オリヴィエとも演技方法の違いで対立し孤立してしまうマリリンは、ただひとり親身になってくれるコリンと打ち解け、親密になっていく。

マリリン・モンローが「王子と踊り子」に出演した際に、当時駆け出しの助監督だったコリン・クラークさんという人が制作の舞台裏を綴った本があって、それが原作なのだとか。
伝記的作品かと思いきや、そんなことはなく普通に？恋愛映画です。

マリリン役は「ブロークバック・マウンテン」でアルマを演じていたミシェル・ウィリアムズ。
特にマリリン・モンローという人物に詳しくないので役にピッタリ！とかいった感想は言えないのですが、色気と愛嬌は充分に発揮されていたように思います。
彼女と彼女と関わる人々を見て、まずは「こういう人だったのか」と驚きと納得が半々。
最後には「ああ、こういう人だったんだな」と自然と入ってきました。

物語はコリン視点で描かれます。なので男性でも共感しやすい。
これはもう男が抱く夢（妄想）のシチュエーション代表格ですから。
マリリンの恋、というよりコリンの恋というべきかもしれない。
マリリンの魔性にひっかかってしまっただけ、一時の夢のような体験。
大人の女性に振り回された話を綺麗すぎる思い出にしている気がするけど、コリン自身が語った話ですから。これもありかと。
そもそも何で本にしちゃったんでしょうね。自慢か、創作か。まぁいいか。

マリリンからすれば、コリンは呼べば飛んできて自分を慰めてくれて言うことを聞いてくれて…極めて都合のいい男。
周りにもバレバレなので「深みにはまるなよ」なんて忠告を度々されます。
それでもスーパースター・マリリン・モンローに弱みを見せられ必要とされたら、沼に足を踏み入れずにはいられない。

対立していたオリヴィエや他のスタッフも面倒臭くて扱いづらい人だと思いながらも、才能やスター性には嫉妬し認めていました。
常にこんな風に多くの男性女性を魅了していたのかもしれません。
無邪気に人を巻き込んでいく天真爛漫さと壊れそうなほどの繊細さがある。
愛され系モテ女の最上級のような女性でした。

コリン・クラークを演じるのはエディ・レッドメイン。
「レ・ミゼラブル」でも思いましたが、若手感がものすごく出ていて良い（笑）
スクリーンのマリリンを見つめる笑顔が無防備な少年のようでした。

メインはコリンの視点だと書きましたが、逆にいうとマリリンの内面的なものは外から想像するしかない。
第3助監督として撮影所の雑用、使い走りをしていた彼だから、マリリンの立場や監督の立場も、第3者的に知ることができたわけですが。
恋愛でも特別大したことは出来ません。
彼がしたのはただ受け入れること。
マリリンは不安や悩みを打ち明けて、好きだといってキスもしてくれますが、本当のところはわからない。
そんなところも映画全体の夢・幻っぽい印象をうける要因ですかねぇ。

ノスタルジックな音楽と英国の美しい風景が相まって、まあ綺麗な純愛映画です。
それにしても「目にゴミが…」からのキスなんて久しぶりに見ましたよ（笑）

ラストシーン、お別れのキスでコリンは夢から覚めたのだろう。
しかし「私を忘れないで」なんて言われては永遠の呪いになってしまうのではないでしょうか。

マリリン・モンローに詳しい人もそうでない人も楽しめる作品だと思います。

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それではまた次回。
ご意見ご感想、皆さんのオススメ作品などあれば教えてください。
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